今秋、大分支部の立箱由佳初段がヒマラヤ登山に挑戦します。
長年の夢を叶えるため、極真空手で心身を鍛え、この度、いよいよ挑戦の時を迎えました。
空手も登山も最終的には自分自身との戦い。
以下、彼女自身が書いたレポートを掲載しますが、多くの方に勇気を与える内容です。
応援の程、宜しくお願いします!
【以下レポート】
私は物心着いた頃より、冒険や旅に憧れがありました。いつか、世界を旅してみたいと子供ながらに思っていました。また、同時に強さへの憧れがありました。18歳のときに極真空手に入門。「精神的に強くなりたい。武道を学べば、自分を変えられるだろうか。」そういう想いからでした。
また一方、登山を始めたのも同じ頃でした。子供の頃、山で遊んでいた記憶や、未知の物と出会う冒険や旅への憧れが、大人になって、具体的に行動してみたくなったのかもしれません。
やがて海外の山に憧れるようになりました。22歳の時、1人でヨーロッパに渡り、アルプスの山を登ろうと計画しました。実際に登った人達に話を聞き、深く研究をしました。夢への想いを止められない私は母に自分の考えを話すと、心配した母はこう言いました。
「どうしても行くのなら、親子の縁を切る。」そして、「30歳になっても気持ちが変わらなかったら行ってもいい。」と。
親の反対に一時は愕然としましたが、ならば30までに準備をしようと決めました。
それからは、九州各地の山々を登って経験を積み、特に単独を好んだ私は、1人で夏の八ヶ岳(長野県)や北アルプス、富士山等に入りました。ガイドさんに付いてもらい、雪山登山も学び、クライミングや沢登り等広く経験し、ザイルワークも学びました。
同時に空手の稽古を継続。試合を目指し、毎年九州各地へと赴きました。型も組手もあきらめずにチャレンジし続け、少しずつ戦績も上がってきたようでした。
山と空手はどこか通じるものがあるような気がしていました。山に入り滝の前で基本稽古をし、山腹で型の稽古をしていました。自然と調和していけるような感覚がありました。
そして30歳を迎え、ついに親から海外遠征の許しを得ました。
8年半勤めた会社を辞め、己の夢を果たすため今動いています。秋にはネパールに渡り、ヒマラヤ山脈・6000メートル峰に登ります。そして最大の目標は、ヒマラヤ・8000メートル峰の世界に入ること。これらの経験はきっと、空手道にも活きると信じます。「生涯の修行を空手の道に通じること。」押忍の精神で、目標を成し遂げたいと思います。