沖縄空手体験記(その3)
その3「極真空手と沖縄空手」極真空手に入門してからというもの、私は極真空手に夢中になりました。
大山総裁の内弟子出身であり、当時国内最年少で大分県支部長に就任した三村忠司師範、大山総裁にその技の美しさ・正確さを認められ海外での指導などによく派遣されていた三村政史師範(現福岡東支部長。当時、大分支部師範代)の教えを直接受け、その強さ、美しさに驚きと憧れを持って稽古していたことを思い出します。
その後も大山総裁の秘書兼通訳として世界中を同行した三村恭司師範からも可愛がっていただき、極真空手や大山総裁が世界に通じるものだということを学ばせていただきました。
その後、私は多くの大会に出場し、選手を引退してからも道場で長年指導してきましたが、大山総裁がそうであったように、私自身も他の格闘技、武道、スポーツの研究をすることが好きであったため、当然沖縄空手にも注目していました。
しかしながら、冒頭でも書いたように当時は他の流派の空手の道場に稽古に行くことはご法度であり、DVDや本などで学ぶしかありませんでした。
そんな中、2020東京オリンピックを契機にオールジャパンで日本の空手を盛り上げていこうという動きが生じ、極真会館もその流れをいち早く掴むとともに、原点回帰という意味もあり、型の中に剛柔流の動きなどを取り入れるようになりました。
そして、沖縄空手を学ぶチャンスを探していた矢先、武道雑誌の企画で沖縄空手の達人に学ぶ機会があることを知ったのです。
三村師範に私の思いを伝えると、「良い機会なので、沖縄に行って本物(極真空手のルーツにもなる)の空手に触れてきなさい」と温かく送り出していただきました。
その4に続く。