極真会館 大分県支部

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イベント

上原秀雄三段の沖縄空手体験記(その1)

 大分県支部所属の上原秀雄三段が令和5年8月30日~9月3日まで空手発祥の沖縄県で沖縄空手を体験してきましたので、その体験をレポートいたします。

今回は、その1「空手のルーツ沖縄」編です。

そもそも空手は、沖縄(琉球)独自の「手(ティー)」と呼ばれる武術に中国(唐)から伝わった拳法がミックスされ唐手(トゥーディー)となり、本土に伝わる時に「空手」となったと言われています。
 また、空手は、柔道や剣道と異なり多くの流派があります。(柔道、剣道も柔術、剣術の時代は多くの流派があったようですがそれぞれの歴史の中で現在の体系ができあがっています)。
我々の所属する極真会館も空手の一流派ですが、一つの武道団体が単独でここまで大きな大会を開催できることは希であり、故大山倍達総裁(以下「大山総裁」)が創設したフルコンタクト空手の草分け的存在である極真空手が世界中にその価値を認められている証拠でもあります。
正道会館や芦原会館などのフルコンタクト空手の各流派は極真空手から分かれて設立されたものであり、他の流派であっても極真空手の影響を受けていないものはないのではないでしょうか。
また、多少の差異はあるものの「手技による顔面攻撃無し、蹴り有りの直接打撃制(金的などの急所攻撃は禁止)」のフルコンタクト空手ルールは、今では当たり前のように各種フルコンタクト空手の大会で採用されていますが(フルコンルールが極真発祥ということを知らない人も多いようです)、このルールは極真会館が考案した安全性と実戦性のバランスが取れた非常に優れたルールであり、空手界にとって大きな発明だったと言えるでしょう。
 一方、フルコンタクト空手ではなく、寸止め(当てる直前で止める)もしくは防具を付けてのポイント制で組手試合を行う「伝統派空手」があります。
 伝統派空手には剛柔流、松濤館流、和道流など多くの流派があり、それぞれの流派ごとの大会もありますが、統一のルールでの全日本選手権大会なども開催されています。
 こちらのルールは国体やオリンピックなどで採用されたルールであり、ノックアウトやダメージを与えることで勝敗を競うものではなく、出入りのスピードと安全性に重きを置いたものとなっています。
 フルコンタクト空手も伝統派空手もそれぞれ優れた点があり、相互の長所を学ぶべきですが、双方の主義主張が異なることから(伝統派は「空手は一撃必殺なので直接当てたら危ない」、大山総裁は「実際に当てて相手を倒さなければ強さは証明できない」)、長年相互の交流はほとんどありませんでした。
 しかしながら、2020東京オリンピックに空手競技を採用しようとする動きがあった際に、日本国内の空手関係者が流派・ルールの壁を越えて一致団結するべきだという声が高まり、極真会館と伝統派各流派で構成される全日本空手道連盟が友好関係を結びました。
 これにより、極真空手の選手が伝統派組手ルールを体験したり、伝統派の形の選手が極真会館の大会で演武をするなど双方の交流が始まりました。(これをきっかけに極真空手にもセミコンタクトルールによる大会が開催されるようになりました)
 ところで、空手を競技として行う以上、安全性への配慮から「ルール」「禁じ手」というものが存在するのですが、沖縄で生まれた元々の空手は、「禁じ手」というものがなく、相手をいかにして倒し、自分の身を守るかという生死をかけた技術と知恵の結晶だと言われています。
 その分、危険な技も多く、師が人物・人格的に認めたものにしかその技術を伝えなかったため、その技の継承は限られた者だけに人知れず深夜などに行っていたそうです。
 そのような本来の空手の中にある危険な技は組手試合ルールからは外されていますが、実は「型(伝統派では形)」の中に残っている、というか隠されていると言われています。
 それもそのままの形ではなく、少し変形させたり、単純化したり、安全な形に変えているものも多いと言われており、試合で演じられている型に隠された、本来の動きの意味・解釈・身体操作を理解できている人は少ないのではないかと私は考えています。
 いずれにしても、フルコンタクト空手であれ伝統派空手であれ、それぞれの解釈によりルールは異なっていますが、ルーツは沖縄空手です。
 大山総裁も極真空手創設前に剛柔流や松濤館流を学ばれており、総裁の若い頃は沖縄空手オリジナルに近い、実戦的な型や技を用いたのではないかと推測できます。
 そこで空手発祥の地である沖縄を訪れ、普及用や試合用に変更される前の型や技を伝える各流派の達人の教えを受けることにより、空手のルーツを学ぶため、長年の夢であった沖縄空手体験の旅に出かけることを決意しました。

その2は「私と沖縄空手の出会い」です。
お楽しみに!

 

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